NEC、生成AIを搭載した電子カルテシステム「MegaOak/iS」の販売を開始

NEC、生成AIを搭載した電子カルテシステム「MegaOak/iS」の販売を開始

発表日:2024年03月18日
NEC、生成AIを搭載した電子カルテシステム「MegaOak/iS」の販売を開始
〜医療文書の作成を支援し、医師の働き方改革に貢献〜

NECは、「医師の働き方改革」への貢献に向けて、医療文書の作成を支援する生成AIを搭載した電子カルテシステム「MegaOak/iS(メガオーク アイエス)」の販売を、本年4月より開始します。生成AIを搭載した電子カルテシステムの販売は国内初(注1)となります。

今回新たに搭載する医療機関向け生成AI「MegaOak/iS AIメディカルアシスト」(注2)は、生成AIの1つである大規模言語モデル(Large Language Model : LLM)を用いています。第一弾として、電子カルテに記載の診療情報をもとに、診療情報提供書(紹介状)と退院サマリ(注3)に活用できる文章案を自動生成します。また今後、クラウドセキュア接続サービス(注4)を介して、「MegaOak/iS」以外の電子カルテシステムを導入している医療機関でも利用可能とする予定です。

■背景

少子高齢化による労働力の減少が進む昨今、医療現場でも人手不足が深刻化しており、医師や看護師への負担が増大しています。一方で2024年4月には「医師の働き方改革」の新制度が施行され、勤務医の時間外労働時間に上限が設けられます。医療現場では業務効率化がこれまで以上に重要になり、特に最新技術である生成AIの活用など、DX化の検討が進んでいます。

■「MegaOak/iS AIメディカルアシスト」の機能概要

本機能は、電子カルテに記載の診療情報を経過・検査・処方などに分類・時系列に整理し、重要なキーワードをピックアップした上で、キーワードをもとに要約文章を生成する一連の処理をクラウド上で行います。事前に行った実証(注5)の結果、医療文書に記載する要約文章を新規作成する場合と比較して、作成時間を平均47%削減でき、表現や正確性についても医師から高い評価を受けました。

生成された要約文章は、引用元である電子カルテの記載内容を関連付けて表示しているため、医師がエビデンスを効率的に確認することが可能であり、ハルシネーションと呼ばれる生成AIの正確性や信頼性の問題への対策になります。また、「MegaOak/iS」の電子カルテ画面からシームレスに連携し文章を生成できるため、スムーズな操作を実現しています。さらに、今後電子カルテシステムと各種クラウドサービスをセキュアに接続する「MegaOak Cloud Gateway」を用いることで、「MegaOak/iS」以外の電子カルテシステムを利用しているお客様でも利用可能とする予定です。

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