エア・ウォーター・メディカル、シャント音を数値化する電子聴診器「HVSIモニタ」を販売開始
発表日:2024年03月22日
シャント音を数値化する電子聴診器「HVSIモニタ」を販売開始
〜簡単操作、数秒で測定完了、患者さまのQOL改善と透析管理をサポート〜
医療機器・介護用製品の開発・製造・販売・保守を行うエア・ウォーター・メディカル株式会社は、シャント音を数値化する電子聴診器「HVSIモニタ」を開発し、2024年5月上旬より販売を開始しますので、お知らせいたします。
HVSI(※)モニタは、人工透析の際に十分な血液量を確保するために作製する患者さまの動脈と静脈を直接つなぎ合わせた「シャント血管」で生じる音である「シャント音」を、内蔵したアルゴリズムを用いて数値化する医療機器です。
これまで医療従事者が聴診器を用いて聴いていたシャント音を簡単な操作かつ数秒で客観的な指標として測定が可能となります。シャント血管の狭窄・悪化といった異常の早期発見に寄与することで、患者さまの心身の苦痛軽減につなげるとともに、関係者間の的確な情報共有を実現し、日々の透析管理をサポートします。
※Hemodialysis Vascular Sound Index:シャント音の「単位時間当たりの特定周波数成分のエネルギー値」を数値化(0〜999)したもの
記
1.開発の経緯
当社のヘルス&セーフティー(医療関連)事業は、医療用酸素のリーディングカンパニーとして医療用ガスの供給とともに、医療機関や介護施設、患者さまのご自宅などで使用される医療機器や介護用製品といった関連事業を拡大してきました。
2023年7月にはヘルス&セーフティーグループ内にヘルスケア開発センターを設置するとともに、エア・ウォーター・メディカルを中核会社として、医療機器・介護用製品の開発・製造・販売・保守の一貫体制を構築するなど、医療事業を再編。人々の健康増進、医療従事者の負担軽減、患者さまのQOL(生活の質)向上につながるとともに、使いやすさ・省力化・DX推進など医療現場のさまざまなニーズをこれまで以上に的確に捉えた製品開発に注力してきました。
「HVSIモニタ」は、エア・ウォーター・メディカルが昨年の事業再編後、同社として新たに開発した初の医療機器です。当社ヘルスケア開発センターが有する音の技術を活用し、聴診器本体に音響解析機能を搭載することで、シャント音を数値化しました。これまで主観的・定性的であった聴診情報を客観的・定量的に測定可能にすることで、遠隔・在宅医療体制の充実にもつなげていきます。
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