小林製薬、「消臭元」ブランドから詰め替えができる仕様の「消臭元SAVON(サボン)」を発売
発表日:2023年04月13日
プラスチック使用量76%減!紆余曲折12年、「消臭元」のチャレンジ
小林製薬株式会社(以下、小林製薬)は2023年4月13日、芳香・消臭剤の「消臭元」ブランドから新製品「消臭元SAVON(サボン)」を発売する。本製品最大の特徴は、大容量リキッドタイプの「消臭元」ブランドとして1995年の発売以来初めて、詰め替えができる仕様になっている点だ。「消臭元」ならではの製品構造の特徴から、詰め替え対応品の開発ハードルは高かったが、10年以上の歳月をかけこの度発売するに至った。
詰め替えがまだ浸透していない市場においてチャレンジングな取り組みとなる本製品。開発に携わった担当者たちに、開発の経緯や工夫点、製品にかける思いについて聞いた。
■よりエコな製品開発のため、リサイクルセンターにまで足を運んだ
お客さまにとっての”あったらいいな”と、環境配慮の両方をカタチにしたエコな製品をもっと増やしていきたい。この強い想いが、今回の「消臭元SAVON」開発に至った大きな動機になっている。
製品の最大の特徴は、大容量リキッドタイプの「消臭元」ブランドとして初めて、詰め替えができる新仕様を開発したところにある。使用後に毎回捨てていた本体容器を再利用し、消臭フィルターを取り替え新しい液体を入れるだけで使える。その開発にいたる苦労や紆余曲折は後述するとして、本体容器と詰め替え用を購入・併用するだけで、プラスチック使用量を約76%(※)減らせるエコ仕様になっているのだ。
※本体容器を買い替えて使った際のプラスチック使用量と比較
「消臭元SAVON」開発担当の一人である技術開発部の石山は、石油由来のプラスチック使用量の削減について、「抜本的に取り組む必要があった」と話す。
「SDGsの時代の要請に加え、年に数件程度ですが、お客様から『本体容器を捨てることに罪悪感がある』、という声も上がっていたんです。小林製薬では2021年から、大容量リキッドタイプの『消臭元』全ラインナップで再生プラスチックを使った本体容器に順次切り替えてきましたが、一方、そもそも本体容器を捨てない仕様にするという課題は残っていて、どうにかしなければいけないと長年思っていたんです」。
また、本体容器の材料にポリプロピレンを採用したこともエコ対応として挙げられる。ポリプロピレンは一般的に分別回収や再加工がしやすく、日用雑貨や園芸用品など、様々な用途にリサイクルが可能と言われている素材だ。
「捨てられたゴミが実際にどうやってリサイクルされていくのか、リサイクルセンターに見学しに行ったことがあるんです。お話を聞いて、ポリプロピレンはリサイクルにまわりやすい素材であることが改めて確認できました」。
さらに消臭フィルターと容器部分を分別しやすい仕様にすることで、「消臭元SAVON」はよりリサイクルと相性の良い製品となった。
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