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発表日:2023年08月22日
高度化する5G端末のデータスループット試験効率化に貢献

アンリツ株式会社（社長 濱田 宏一）は、ラジオコミュニケーションテストステーションMT8000Aの新たな制御ソフトウェアとして、5G端末のデータスループットを効率的に試験できるSmartStudio NR IP Performance MX800071Aを開発し、販売を開始しました。

MX800071AはMT8000Aと組み合わせることで5G端末評価に必要なデータスループット試験を効率化します。例えば、最寄りの基地局から利用者の建物まで、いわゆるラストワンマイルにおけるFWA[1]などで5Gは広く利用されています。このようなFWA向けの5G端末である、カスタマ構内設備（CPE）[2]の開発に必要なデータスループット試験を簡易かつ効率的に実施できるテストソリューションを開発しました。

アンリツはCPEを含むさまざまな5G端末検証の効率化に貢献いたします。

■開発の背景

リモートワークやホームエンターテインメントなどの需要増加にともない、5Gの特長である高速大容量通信はさまざまなユースケースに展開されつつあります。FWAなどの5G無線利用は、最も成功したユースケースの一つであり、FWA向けのCPEや内蔵される無線通信モジュールの開発では、さまざまな通信条件でのデータスループット試験が求められています。一方で、こうした多岐にわたる通信条件において、試験環境や設定が複雑化しているため、開発者の工数増加が課題でした。この課題を解決するために、MX800071Aは、複雑な設定を不要とし、短時間でテストできる試験環境を構築することで、開発者のコストを大幅に削減することを可能にしました。