東芝インフラシステムズ、多機能画像センサー「SMART EYE SENSOR MULTI 2」を発売
発表日:2023年09月07日
東芝多機能画像センサー「SMART EYE SENSOR MULTI(TM) 2」の発売について
〜高精度化による検知範囲の拡大と設置コストの低減〜
当社は、画像情報により人物の在/不在やおおよその人数・活動量などを検知可能な人感センサー「SMART EYE SENSOR MULTI(スマートアイセンサーマルチ)」の後継機として、検知範囲を1.44倍に拡大した「SMART EYE SENSOR MULTI 2」(以下、本センサー)を今月から発売します。
照明・空調・エレベーターなどファシリティ(設備機器)やBEMS(※1)と連携することにより、省エネと快適性の両立の実現だけにとどまらず、取得した各種データを働き方改革や防犯、生産性の向上、混雑度の軽減(エレベーターの効率運転への活用を含む)など多目的に活用することで、オフィスビルや工場などさまざまな施設の新たな価値創造に貢献します。
一般的に赤外線の変化を検出する従来の焦電型赤外線センサーでは、人の大きな動作がないと検知が難しいため、例えば執務室において照明制御を行う場合、着席してデスクワークをしているなど人の動きが小さい時には消灯してしまうという課題がありました。本センサーは、画像情報により人の微細な動きを検知可能(※2)なため、デスクワーク中の執務者も検知できます。
本センサーは人の在/不在だけでなく、検知エリア内のおおよその人数や活動量なども検知可能なので、在室人数に応じて空調の設定温度や換気量をきめ細やかに調整することで、より効果的に省エネを実現することができます。また、周囲の明るさも把握(照度推定)できるため、照明の調光制御などに活用すれば、別途、照度センサを設置する必要がありません。
なお、本センサーの標準的な使い方では画像データ自体の出力は行わず、本センサーによる演算結果のみを出力するため、プライバシーや機密情報へ配慮が必要な場所へも設置することが可能です。
今回、東芝デバイス&ストレージ株式会社が開発した画像認識AIプロセッサ「Visconti(TM)5」を搭載したことにより、多様な対象物を高精度に認識することが可能になるため、従来機と比較し人物の存在や人数などのデータをより正確に取得できるとともに、さらなる検知機能の強化も可能となりました。
※1 BEMS(Building Energy Management System):ファシリティを統合的に監視し、自動制御することで、省エネや運用の効率化を図るシステム。
※2 最小検出対象は、0.5m/sec以上の速度で移動する15cm角以上の物体。
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