マクニカ、鉛を利用した蓄電池システム「soldam」を発表

マクニカ、鉛を利用した蓄電池システム「soldam」を発表

発表日:2024年06月11日
家庭の太陽光発電のエネルギーを、無駄にしない!
マクニカ、鉛を利用した蓄電池システム「soldam」を発表

株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、サーキュラー蓄電ソリューション株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:上岡 巧幸、以下サーキュラー蓄電ソリューション)とともに家庭用鉛蓄電池システム「soldam(ソルダム)」を開発し、試作品が完成したことを本日発表いたします。なお、販売につきましては、2024年秋を目処に受注開始を予定しております。

■家庭で発電した太陽光エネルギーを無駄なく使うために必須の蓄電池。注目が集まる今、一般家庭での導入にはハードルも。

2050年のカーボンニュートラル実現に向けた再生可能エネルギー拡大の動きに加えて、大規模地震・台風などの自然災害、値上がりし続ける電気代への対策などから、蓄電池への注目が高まっています。例えば東京都では、「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」の一環として、「家庭における蓄電池導入促進事業」を推進し、蓄電池システムの設置にかかる費用の助成を行うなどの取り組みが始まっています。また、2019年以降、電力会社による自家発電電力の固定価格買取が順次満了する、いわゆる「卒 FIT(*)」を迎えた家庭において、発電したエネルギーを売るのではなく貯めて使うという選択をした場合、蓄電池は必須アイテムとなります。しかしながら、これまでの蓄電池はコストが高く、また安全性の面から、設置場所を選ぶなどの課題がありました。

■安い・安全・長持ち・ほぼ100%リサイクル可能な家庭用鉛蓄電池「soldam」

マクニカとサーキュラー蓄電ソリューションが開発した「soldam」は、1個1.2kWhの鉛蓄電池を6個組み合わせた7.2kWhの鉛蓄電池システムです。一般的なリチウムイオン蓄電池に比べて約3分の1の価格で、同程度の蓄電容量と耐久年数を誇ります。また、鉛は素材としての安全性が高く、室外に設置しても安心してご利用いただけます。さらに、これまでの蓄電池は、材料のリサイクルが困難なケースが多く、リサイクルが難しいという課題がありましたが、鉛は、品質をそのままにほぼ100%リサイクルすることが可能なため、環境にも負荷がかかりません。寿命を迎え交換が必要となった鉛蓄電池は、適切な処理でリサイクルを行うことで再生鉛を活用した蓄電池として再利用ができます。各家庭で、発電した電力を貯め、無駄なく使い、将来的には売買する。そんな未来のエネルギー活用への道を大きく前進させるソリューションです。

<鉛蓄電システムのリサイクル/soldamと太陽光発電システム・エネルギー管理システムの連携>

マクニカ、鉛を利用した蓄電池システム「soldam」を発表

■マクニカは、地球規模の環境課題に、最先端技術の実装で挑みます。
 昨今の環境の変化は深刻さを増し、地球規模で解決すべき、第一優先の課題となっています。マクニカは、半導体の取り扱いに加え、世界中の最先端テクノロジーを活用して、様々なパートナー企業とともに環境問題の解決に取り組んでいます。脱炭素や省エネルギーを見据えた、エネルギー・資源の循環ソリューションや、エネルギー使用量を管理して無駄なく使えるようマネジメントする「エネルギーマネジメントシステム」、ごみを資源としてリサイクルするためのごみ処理機、自然エネルギーを無駄なく活用するための蓄電池など、資源の地産地消を行う「循環型社会」の実現へ向けて、日々サービス・ソリューションの開発を行っています。
マクニカのサーキュラーエコノミー事業について詳しくはこちら: www.macnica.co.jp/business/energy/

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