大林組、人工光と自然光の「ハイブリッド型苗木生産システム」を開発し林業事業者向けにカラマツの苗木生産を開始
発表日:2024年08月02日
人工光と自然光のハイブリッド型苗木生産システムによるカラマツの苗木生産を開始
パイロットプラントから年間約1万本の苗木を供給、森林資源の循環利用に貢献
株式会社大林組(本社 : 東京都港区、社長 : 蓮輪賢治)は、植林用苗木の安定供給を目的に、人工光と自然光の育成環境を組み合わせた「ハイブリッド型苗木生産システム」を開発し、2024年6月より鳥取県日野郡日南町にパイロットプラントを設置、主に周辺地域の林業事業者向けにカラマツの苗木生産を開始しました。
■開発の背景
大林組は、木造木質化建築における川上から川下までのサプライチェーン全体を持続可能で最適なものとする自然共生の循環型モデルCircular Timber Construction(R)を掲げ、木造木質化建築をはじめとした木材の利用推進と、森林資源の持続的な循環利用に取り組んでいます。
循環利用において川上にあたる「植林・育林」において、植林用苗木の生産は、自然光による育成(露地栽培)が主流ですが、出荷までに最長2年程度を要し、季節や天候などが成長速度に影響を与えることから、安定供給が難しいことが課題でした。大林組は苗木を安定的かつ効率的に育成するため、2023年に人工光苗木育成技術を開発( https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20230210_1.html )し、2024年2月より当技術で育成した苗木の植林を開始
( https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20240216_1.html )しました。
今般、当技術と自然光の育成環境を組み合わせることで、コスト効率と生産性をさらに高めた「ハイブリッド型苗木生産システム」を開発し、日南町森林組合および株式会社ウッドカンパニーニチナンの協力のもと、鳥取県日野郡日南町の日南町樹木育苗センター内の大林組パイロットプラントにおいてカラマツの苗木生産を開始しました。
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