
発表日:2025年04月18日
防音室の提案向けに吸音性能を備えた断熱材を新発売
〜省エネ基準適合義務化にも対応〜
大建工業株式会社(大阪市北区、社長 : 億田正則)は、当社初の断熱材製品として、壁・天井用の『断熱吸音ウールR』と、床用の『断熱吸音ウールB』を6月23日に発売します。住宅に必要な断熱材の機能と、防音に必要な吸音材の機能を兼ね備えた本製品の発売により、当社が得意分野としている音響市場において、部屋の広さを最大限確保した防音室の提案が可能となります。4月以降の着工物件を対象に実施される、省エネ適合基準を義務化する市場の動きも見据え、より一層の提案力強化を図ってまいります。
【背景】
当社は、吸音天井や防音ドアなど、様々な建築音響製品の開発・製造・販売を手掛ける「音響事業」を1982年より展開してきました。特に住宅分野に関しては、ホームシアターや楽器の演奏、在宅ワークなど様々な用途に応じた防音室を、音の測定から設計、提案まで行うことを強みとしています。
木造住宅で防音室を設ける場合、断熱材とは別に壁内や床下に吸音ウールを詰める必要があるため、その分、壁の厚みや床の高さが増え、空間が狭くなる傾向にあります。さらに、2022年に公布された改正建築物省エネ法により、2025年4月以降に着工する全ての建築物(※1)に省エネ基準適合義務が課せられることで、住宅における省エネ性能の向上が求められ、より高性能な住まいのニーズが高まるとされています。これにより、防音室の設置においても、快適性をより向上させるため、吸音ウールに加えて高い断熱性能を有する断熱材を用いる場面が増加し、壁厚や床高がさらに増すことで防音室内が狭くなるケースが予想されます。
そのような中、今回発売するのが、従来の吸音ウールの吸音性能に断熱性能を担保した壁・天井用断熱材『断熱吸音ウールR』、および床用断熱材『断熱吸音ウールB』です。本製品の発売により、今後は、断熱・吸音の両性能を同時に確保しながら部屋の空間も広くとれる、より快適なDAIKEN防音室のご提案が可能(※2)になります。また、本製品は省エネ基準や誘導基準への対応に加え、防耐火個別認定も取得しており、設計時の利便性にも貢献します。なお、”断熱材”は、当社が今回初めて取り扱う”新たな商材”となります。
当社は今後も、優れた音響製品の開発やご提案などを通して様々なご要望に幅広くお応えし、快適な音響空間の普及に貢献してまいります。
※1 : 新築の住宅・非住宅および増改築を指します。増改築の場合は、増築部分のみが省エネ基準への適合が義務となります。
※2 : お住まいの地域などの条件によっては本製品を使用できない場合があります。
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