セイコーインスツル、農業ハウスモニタリングサービス「健農くん」を販売開始

セイコーインスツル、農業ハウスモニタリングサービス「健農くん」を販売開始

発表日:2025年05月15日
農業ハウスモニタリングサービス「健農くん」の販売を開始
屋外や多湿環境でも簡単設置、ハウス農家の声を反映した無線センサーシステムを開発

セイコーインスツル株式会社(代表取締役社長 : 遠藤洋一、本社 : 千葉県千葉市、以下SII)は、ビニールハウス内の温湿度をリアルタイムで測定し、スマホで簡単にモニタリングできる新サービス「健農くん」を5月中旬より販売開始いたします。

◆背景

近年、猛暑や集中豪雨が頻繁に発生するなど、気候変動による影響が深刻化しています。そうしたなか、外部環境から作物を保護し、安定した栽培環境を提供するビニールハウスは現代農業において欠かせない存在となっています。

ハウス栽培において温湿度の管理は、病害虫の発生予防や省エネの点から大変重要です。これまではハウス内に設置の温湿度計を農家自ら確認していましたが、常にハウスに足を運ばなければならないことや、経験と勘を頼りに温湿度の管理を行っているため、作業を標準化できないことなどが課題となっていました。そこで、近年では、ハウス内にセンサーを設置し、スマホやタブレットでハウス内の温湿度をモニタリングするシステムの開発が進んでいます。

しかし、すでにシステムを導入している農家にヒアリングしたところ、「センサーの設置場所によって測定結果にムラがある」、「電源のある場所しか設置できない」、「ハウス外の温湿度をモニタリングしたいが防水仕様ではないので測定できない」といった不満の声が寄せられました。

そこで、SIIは、独自開発の防塵防水仕様の温湿度センサーを利用した無線モニタリングシステムを開発し、千葉、神奈川、群馬にある28の農業法人の協力のもと1年にわたる実証実験を経て、農家の様々な声を反映した農業ハウスモニタリングサービス「健農くん」を開発しました。

どんな場所でも手軽に温湿度センサーを設置可能で、スマホ一つで家からでも外出先からでもハウス内の温湿度をリアルタイムで確認することができます。生産性を向上させるとともに、病害虫の発生防止や空調にかかる燃料代などのコストを削減し、ハウス農家を支援いたします。

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