富士フイルム、レンズ一体型遠望カメラ「SXシリーズ」に光学32倍ズームと小型・軽量ボディを両立した新モデルを開発

発表日:2025年09月03日
SXシリーズで最も明るいレンズを搭載、夜間でも鮮明に対象をとらえる光学性能を実現
レンズ一体型遠望カメラSXシリーズの新モデル 新開発
焦点距離12.5mmから400mmの光学32倍ズームと小型・軽量ボディを両立し、可搬型の運用にも対応
富士フイルム株式会社(本社 : 東京都港区、代表取締役社長・CEO : 後藤 禎一)は、レンズ一体型遠望カメラ「SXシリーズ」の新たなラインアップとして、光学32倍ズームと小型・軽量ボディを両立した新モデルを開発しました。本モデルは、2026年初旬に発売予定です。
SXシリーズの最新望遠カメラは、1/1.8型の有効イメージサイズ(*1)に対応し、広角12.5mmから望遠400mmの幅広い焦点距離をカバーしつつ、全長約300mm、重量約3.9kgと小型軽量ボディを実現しました。シリーズで最も明るいF2.8のレンズを搭載し、夜間でも鮮明に対象をとらえることができます。国境や港湾の監視やインフラ設備の点検など、従来の据え付け型の運用以外にも、近年ニーズが高まる車両や船舶などに搭載した運用や、ライブイベントや建設現場などに持ち運び、臨時で設置する監視カメラとしての運用など幅広い用途に柔軟に対応します。当社は、2025年9月9日〜9月12日にイギリスのロンドンで開催される防衛・セキュリティ分野における世界最大級の展示会「DSEI UK」にて新モデルを参考展示します。
遠望カメラは、国境、森林、空港、港湾、高速道路などの遠方を監視する用途で幅広く活用されています。また、社会インフラの老朽化やそれに伴う点検業務の人手不足を背景に、遠隔点検への活用も進んでいます。当社は、長年培ってきた光学技術と画像処理技術を結集し、レンズ一体型遠望カメラ「SXシリーズ」を2019年より発売しています。現在、焦点距離20mm〜800mmをカバーする光学40倍ズームが可能な「FUJIFILM SX800」と、広角40mm〜1600mmをカバーする「FUJIFILM SX1600」を発売し、ラインアップを拡充しています。「SXシリーズ」は、高速高精度のAFと防振システムにより数km離れた対象物でも鮮明な映像で瞬時にとらえられると好評いただいています。
今回新たに開発したモデルは、当社がこれまでに培った4K/8K対応放送用レンズやシネマカメラ用レンズの光学技術を活用し、「SXシリーズ」で最も明るい新開発のF2.8レンズを搭載します。夜間など暗い環境下でもノイズの少ないクリアな映像で対象をとらえることができます。またレンズとカメラを一体開発することでサイズの最適化を図り、広角12.5mmから望遠400mmまでをカバーする光学32倍ズームと、全長約300mm、重量約3.9kgという軽量コンパクトボディを両立しました。従来の据え付け型の運用に限らず、近年ニーズが高まる船舶や車両などに搭載した運用や、イベント会場や災害・事件現場の監視など、カメラを据え付けられない場所に持ち運び柔軟な運用を可能にします。
当社は、4K/8K対応の放送用レンズやシネマカメラ用レンズなど幅広いレンズ製品の開発で培った独自の光学技術と、デジタルカメラ「GFXシリーズ」「Xシリーズ」で採用している最先端の画像処理技術を駆使し、今後もお客さまや市場のニーズにこたえる画期的な製品の開発に取り組んでいきます。
*1 イメージセンサー上で映像記録に用いられる範囲
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