北里大、肩関節の動的安定化を目的とした肩サポーター「Axis Fit」を開発しオルト産業から発売

発表日:2026年03月06日

北里大学発”動くほどに安定する”肩関節サポーター「Axis Fit(TM)」を発売

〜医療衛生学部 河端講師の発明からオルト産業株式会社とライセンス契約を締結〜

北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科の河端将司講師は、肩関節の動的安定化を目的とした新型肩サポーター「Axis Fit(TM)」を開発し、このたびライセンス契約を締結した**<a href=”https://orthocorp.co.jp/” target=”_blank”>オルト産業株式会社</a>**(本社 : 兵庫県神戸市、代表取締役 : 中川國雄)から製品が発売されました。

〈開発の背景〉

肩関節は人体の中で最も可動域が大きい関節であり、投球やオーバーヘッド動作を伴うスポーツ(※1)においては高い安定性と可動性の両立が求められます。一方で、反復性肩関節脱臼、投球障害肩、術後の不安定感など、多くの臨床課題が存在しています。

河端講師はこれまで、超音波診断装置(エコー)を用いた肩関節の動的評価研究や、8の字制動テーピングの効果に関する症例報告(※2)など、その成果を国内外の学術集会や学術誌に報告してきました。これらの知見を基盤に、「動くほどに安定する」という新しい発想のもと開発されたのがAxis Fit(TM)です。

※1 : 野球、ソフトボール、バレーボール、ハンドボール、テニス、バドミントン、水泳、陸上競技の投てき種目など

※2 : Kawabata,et al.Int J Sports Phys Ther.2025 ; 20(5) : 741-748.(DOI : 10.26603/001c.136406( https://doi.org/10.26603/001c.136406 ))

〈技術的特徴〉

Axis Fit(TM)は、北里大学の設置法人 学校法人北里研究所が特許出願を行った技術を基盤とし、「肩関節不安定症に対する前方制動サポート」、「関節求心位の保持と機能的動作の両立」、「腱板機能および関節運動の再学習を促す設計」を特徴としています。従来の固定型サポーターとは異なり、「動的安定化」を重視した設計により、スポーツ現場や術後リハビリテーション、コンディショニング分野での活用が期待されています。

〈産学連携による社会実装〉

本製品の製造・発売は、整形外科領域の医療用サポーター開発に実績を持つ**<a href=”https://orthocorp.co.jp/” target=”_blank”>オルト産業株式会社</a>**が担います。北里研究所の知財・研究推進部の支援のもと、本技術は特許出願され、今回のライセンス契約締結に至りました。

**<a href=”https://orthocorp.co.jp/” target=”_blank”>オルト産業株式会社</a>**の中川國雄代表取締役は、「大学で生まれた科学的根拠に基づく技術を、現場で本当に使える製品として社会に届けることが我々の使命です。Axis Fit(TM)は、医療とスポーツの現場に新たな選択肢を提供できる製品であると確信しています。」と述べています。

〈開発者のコメント〉

臨床の課題から生まれた知見が、発明となって社会実装に至ったことを大変嬉しく思います。Axis Fit(TM)は単なるサポーターではなく、”動作を再学習させる装置”としての可能性を持っています。肩関節障害に悩む全ての人に役立つことを願います。今後は、臨床データの蓄積を行いエビデンスに基づく機能性サポーター製品としての発展を目指します。また、大学およびスポーツチームとの共同研究や供給体制の構築、一般販売の拡大、医療機関での活用などを視野に入れ、国際展開の可能性も検討していきます。

(北里大学医療衛生学部 講師 河端将司)

〈製品概要〉

・製品名 : Axis Fit(TM)

・用途 : 肩関節不安定症、投球障害肩、術後リハビリテーション、スポーツコンディショニング

・製造 : 発売 : <a href=”https://orthocorp.co.jp/” target=”_blank”>オルト産業株式会社</a>

・特許 : 学校法人北里研究所(特許出願済)

【製品装着イメージ】

■肩関節の動的安定化を目的として開発された新型肩サポーター「Axis Fit(TM)」

複雑な肩関節運動に対して関節求心位の保持と機能的動作の両立を図る設計を有し、肩の不安定感の軽減および円滑な関節運動の再学習を支援することが期待される。

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