富士フイルム、「レンズ一体型遠望カメラ『FUJIFILM SX1600』」を発売
発表日:2023年04月06日
新発売
世界最望遠1600mm・光学40倍ズームを実現、監視や点検など幅広い用途で活用可能
レンズ一体型遠望カメラ「FUJIFILM SX1600」
新開発の防振システムや高速・高精度AFを搭載し対象物を瞬時に鮮明な映像でとらえる
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、レンズ一体型遠望カメラ「SXシリーズ」の新たなラインアップとして、「FUJIFILM SX1600」(以下、「SX1600」)を2023年4月12日より発売します。
「SX1600」は、広角40mm〜世界最望遠(※1)1600mmの焦点距離をカバーする光学40倍ズームが可能な「FUJINON レンズ」を搭載した遠望カメラです。新開発の防振システムや高速・高精度AFを備え、遠方の対象物を瞬時に鮮明な映像でとらえることができます。国境や港湾の監視のみならず、インフラ設備の遠隔点検など幅広い用途で活用いただけます。
遠望カメラは、国境や港湾、空港などで遠方を監視する用途で多く使用されています。また、老朽化が進む社会インフラの点検業務の人手不足を背景に、遠隔点検の用途でも活用され始めています。
当社は、長年培ってきた光学技術と画像処理技術を結集し、レンズ一体型遠望カメラ「SXシリーズ」を2019年より発売しています。現在、焦点距離20mm〜800mmをカバーする光学40倍ズームが可能な「FUJIFILM SX800」(以下、「SX800」)、さらに「SX800」とIPコントロール対応の全天候型旋回台・専用の映像管理ソフトウェアを組み合わせたパッケージ製品「NEO-SX800 Pro」を販売し、監視から点検まで幅広いニーズに応えています。
今回発売する「SX1600」は、1/1.8型の有効イメージサイズ(※2)に対応したレンズ一体型遠望カメラで、「SX800」の2倍となる、広角40mm〜世界最望遠1600mmの焦点距離を備えています。また、新たに開発したセンサー制御技術などにより、有効イメージサイズを拡張することで、焦点距離を20mm相当(※3)まで広げることができます。さらに、最大2倍のデジタルズームとの組み合わせにより、焦点距離3200mm相当の撮影が可能。焦点距離20mm〜3200mm相当をカバーする160倍ズームを実現し、約2.5km先にある車のナンバープレート(※4)や約3.5km先の人物をとらえることができます。
「SX1600」は、新開発の防振システムの搭載により、光学式防振機能(OIS)と電子式防振機能(EIS)の協調制御を可能とし、映像のブレを的確に補正。最短約0.1秒の高速・高精度AFや優れた陽炎・霞軽減機能なども備えるため、対象物を瞬時にとらえ、クリアに撮影できます。国境や森林のみならず、空港、港湾、高速道路など大規模な公共施設・設備の監視、高所作業を伴う大規模な工事現場の安全管理、風力発電機や送電線といったインフラ設備の遠隔点検など、幅広い用途で活用いただけます。
当社は、4K/8K対応の放送用レンズやシネマカメラ用レンズなど幅広いレンズ製品の開発で培った独自の光学技術と、デジタルカメラ「GFXシリーズ」「Xシリーズ」で採用している最先端の画像処理技術を駆使し、今後もお客様や市場のニーズに応える画期的な製品の開発に取り組んでいきます。
※1 レンズ一体型遠望カメラとして。2023年4月6日現在。当社調べ。
※2 イメージセンサー上で映像記録に用いられる範囲。
※3 1/1.8型換算。
※4 ナンバープレートの一連指定番号(4桁の数字)を捉えることが可能。
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