ノーリツ、水素100%燃焼の家庭用給湯器を開発

ノーリツ、水素100%燃焼の家庭用給湯器を開発

発表日:2023年12月14日
水素100%燃焼の家庭用給湯器を開発
2025年以降の実用化を見据え、現行の家庭用給湯器の最大能力24号(※1)に対応
〜従来ガスから水素への切替えにも対応、”お湯”を切らさないことを使命に取り組みます〜

湯まわり設備メーカーの(株)ノーリツ(本社 : 神戸市、代表取締役社長 : 腹巻知、資本金 : 201億円、東証プライム上場)は、燃焼した際にCO2を排出しない水素100%を燃料とし、安全に安定した出湯が可能な家庭用給湯器を開発しました。同給湯器は、現行の家庭用給湯器と同等の最大能力24号(※1)と最小能力2.4号(※2)に対応し、今までと変わらない快適性を実現しました。また、導入時のインフラを考慮し、従来ガスから水素への仕様変更も可能としています。

CO2を排出する機器の中で大きな割合を占める家庭用給湯器において、最大クラスの能力まで水素100%燃焼に対応できたことは、当社が2022年2月に策定した脱炭素社会に向けたロードマップの実現に大きく貢献できるものです。今後も当社は、従来ガスはもとより、水素をはじめとするエネルギーの変化に対応しながら、安全に安定した”お湯”を切らさず提供し続けることを使命に取り組んで参ります。

■ノーリツが開発する水素100%燃焼の家庭用給湯器のポイント■

(1)安全に安定した”お湯”を提供

水素を扱う上で課題とされる異常燃焼(※3)を防止する異常燃焼防止構造を採用するとともに、万一の異常発生時も安全に停止します。

(2)従来ガス給湯器と同等の使い勝手/快適性を維持

従来ガス給湯器と同様の最大能力(24号)(※1)、最小能力(2.4号)(※2)を実現し、最大流量から最小流量まで、安定したお湯を提供します。

(3)従来ガスから水素への切り替えにも対応

2030年までの低炭素化フェーズ、2050年に向けた脱炭素化フェーズとエネルギーが多様化する中でも、ガス流量調整部品の交換とソフトウェアの切り替えによって、従来ガスから水素100%へ容易に切り替えが可能です。

(4)国内での実用化を見据えた排気方式を採用

国内で主流の屋外標準設置型(前方排気式)を採用。

また、水素インフラの拡充が進む欧州・豪州市場での展開も想定し、屋内標準設置型(上方排気式)の開発も推進します。

※1 : 給湯器の号数は「1分間に『一定の温度のお湯』を給湯できる量」を表しており、24号は水温+25℃の『一定温度のお湯』を、1分間に24リットル出すことができます。なお、24号の給湯器は3〜5人世帯に適しており、基本的に家庭でお湯を使う箇所は、浴室、台所、洗面所の3箇所ですが、全ての設備でお湯を使っても不自由なく使用できます。
※2 : 比例燃焼時
※3 : 爆発、不安定な燃焼

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