発表日:2024年01月10日
道路の落下防止柵に透明な膜材を使用
ECTFE膜材で”くもり度1%”を実現した落下防止柵を本格販売
大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己)は、ECTFE(エチレン・クロロトリフロロエチレンの共重合体)の透明な膜材を使用した道路側面に設置する落下防止柵を、2024年1月より本格発売します。この製品は、高速道路のカーブなどに設置し、ライダーの転落や跳水を防止します。”くもり度1%”(*)のECTFE膜材を使用した耐衝撃性が高く景観性に優れた膜構造の落下防止柵です。
- くもり度1%:ヘイズと呼ばれるくもり度。透過する全光線のうち、平行光成分を除いた拡散光成分の割合です。ヘイズは、プラスチック試料を通して2.5度以上散乱された光の入射光との割合として測定されます。
当社では、2018年から首都高速道路株式会社(本社:東京都千代田区)とともに膜材を用いた膜構造のライダー転落防止構造の共同開発を開始しました。ライダーの転落を防止するための耐衝撃性が高く透過性の高い膜素材の研究を進め、浜崎橋ジャンクションや江戸橋ジャンクションにECTFE膜材を使用した透明な落下防止柵を2020年に設置し検証を進めてきました。
今回、このECTFE膜材を使用した落下防止柵の製品化が可能と判断し、本格的な拡販を開始します。
ECTFEは透明度が高い特殊な膜材で、当社として恒久的な構造物に本格的に使用するのは、これが初めてとなります。
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