発表日:2024年04月30日
横浜ゴム、セル型およびコーン型ソリッド防舷材を新発売、総合的な製品ポートフォリオ構築へ
横浜ゴム(株)は港湾の係留施設に設置されるソリッド防舷材として、セル型防舷材とコーン型防舷材を2024年4月より製品のラインアップに加えました。2023年7月に発売したベーシックモデルであるV型ソリッド防舷材に続いて、より高性能な2商品を発売することで幅広いユーザーニーズに応えるラインアップが完成しました。今後は現在販売しているトップエンドモデルの空気式防舷材「ABF-P」と合わせてオンショア(岸壁)市場全体をカバーする総合的な製品ポートフォリオを活かし、シェアをさらに拡大していきます。
防舷材は船体と岸壁を接岸や接舷の衝撃から保護する緩衝材で、港湾の係留施設では岸壁と船、洋上の荷役では船体の間に設置されます。空気式は内包した空気弾性、ソリッド式はゴム弾性により衝撃を吸収します。今回販売するミドルモデルのセル型防舷材は耐久性に優れる円柱形状の防舷材で、ハイエンドモデルのコーン型防舷材は衝撃のエネルギー吸収効率をより高めた円錐台形状の防舷材です。いずれも船体の荷重を受け止める受衝板を備えており、小型船から大型の客船や貨物船、タンカーまで幅広く使用されます。販売にあたり、一般財団法人港湾空港総合技術センター(SCOPE)の認証を取得しています。
横浜ゴムは1958年に世界で初めて2船体洋上接舷に用いられる空気式防舷材を開発して以来、洋上の過酷な環境で使用され性能要件が高い空気式に注力してきましたが、これまで培ったブランド・技術力を武器に、昨年防舷材の主要市場であるソリッド防舷材市場に参入。防舷材の総合メーカーとなることで収益基盤のさらなる強化を推進しています。
横浜ゴムは2024年度から2026年度までの新中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク)に取り組んでおり、MB事業では強みであるホース配管事業と工業資材事業にリソースを集中してMB事業の成長を牽引する戦略を掲げています。その一環として、工業資材では収益の安定化を推進しており、防舷材など海洋製品では高シェア維持および製品力の強化を図っています。
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