ユーグレナ、医薬部外品原料「ユーグレナ発酵オイル」を開発

ユーグレナ、医薬部外品原料「ユーグレナ発酵オイル」を開発

発表日:2023年01月10日
ユーグレナ社、初の医薬部外品原料『ユーグレナ発酵オイル』を開発
化粧品のエモリエント成分(※1)として活用
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ、以下「ユーグレナ」)由来の成分を用いた、当社初の医薬部外品(※2)原料(※3)『ユーグレナ発酵オイル』(エモリエント成分(※1))を独自開発し、規格化(※4)したことをお知らせします。
※1 エモリエント成分:皮膚の表面に滑らかに伸び、皮膚から水分を蒸散させない油溶性の成分
※2 医薬部外品:薬機法によって定められた医薬品と化粧品の中間に位置づけられる製品のこと。
※3 医薬部外品原料規格:厚生労働省によって定められた医薬部外品の原料に関する規格※4 規格化:原料としての品質基準を定めること
『ユーグレナ発酵オイル』は、培養中のユーグレナにオレイン酸(※5)を添加して取り込ませることで得られる「ユーグレナ油」と、サトウキビから抽出した糖を酵母で発酵させてできる植物性スクワラン(※6)「シュガースクワラン(R)(※7)」 を配合したものです。
ユーグレナの油脂は常温では固体ですが、培養中のユーグレナに特殊な条件下でオレイン酸を添加して取り込ませることで得られる「ユーグレナ油」は常温でも液状で、化粧品として活用しやすい形状にすることに成功しました。また「ユーグレナ油」は、ユーグレナの油脂から組成が変化しており、ユーグレナの油脂には通常含まれない「オレイン酸オレイル※8」等の成分を含んでいることが特徴です。これらの成分は、比較的低粘性でありながら肌馴染みが良く、エモリエント効果があることが知られる成分です。さらに、「ユーグレナ油」は、医薬部外品原料として定められている規格に適合しています。
今回新たに開発した『ユーグレナ発酵オイル』(エモリエント成分)は、「ユーグレナ油」と「シュガースクワラン(R)」を配合することで、より安定した品質のエモリエント成分として使用でき、医薬部外品原料として規格化したことで、医薬部外品に対応した商品開発を当社独自原料を用いてすることが可能となります。
※5 オレイン酸:オリーブオイル等に多く含まれる不飽和脂肪酸
※6 スクワラン:人の皮脂中にも含まれる保湿効果がある天然成分で、鮫の肝臓やオリーブオイルに含まれていることが知られているが量が少なく希少とされる
※7 シュガースクワラン(R):植物性スクワランで、医薬部外品への配合が認可されている
※8 オレイン酸オレイル:オレイン酸とオレイルアルコールから成る油性成分
今後も当社は、ユーグレナおよびその含有成分のさらなる解明を通して、健康食品、医療分野等での利活用や食材としての付加価値向上を目指すのみならず、ユーグレナ由来の化粧品原料の研究開発を行っていきます。
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る