富士フイルムヘルスケア、1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Smart ZeroHelium」を発売

富士フイルムヘルスケア、1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Smart ZeroHelium」を発売

発表日:2024年04月08日
液体ヘリウムを一切使用しない完全ゼロヘリウム(※1)を実現
1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Smart ZeroHelium(エシェロン スマート ゼロヘリウム)」
ダウンタイムを削減して安定稼働に貢献、ヘリウム排気管が不要で高い設置性を実現

富士フイルムヘルスケア株式会社(本社 : 東京都港区、代表取締役社長 : 山本 章雄)は、液体ヘリウムを一切使用しない完全ゼロヘリウム(※1)を実現した1.5テスラ超電導MRIシステム「ECHELON Smart ZeroHelium(※2)(エシェロン スマート ゼロヘリウム)」を本日より発売します。「ECHELON Smart ZeroHelium」は、磁性体の吸着事故などのトラブル発生時に専門のサービス員に依頼することなくユーザー自身が復旧作業を行える(※3)ため、早急な復旧が可能。ダウンタイムを削減して安定稼働に貢献します。また、ヘリウム排気管が不要なコンパクト設計で、高い設置性を実現しています。

MRIは、磁気の力を利用して、体の臓器や血流を画像化する画像診断装置です。一般的な超電導MRIシステムは、必要な磁場を発生させるために磁石を極低温に保つ必要があり、その冷媒として多量の液体ヘリウムを用います。ヘリウムは、産業や科学分野において多様な用途で使われる天然資源で、地球上にわずかな量しか存在しないため、需要に対して供給が安定せず確保が難しい状況にあります。

一般的な超電導MRIシステムは、何らかのトラブルで磁場が消失した場合に備え、液体ヘリウムの気化により発生する多量のヘリウムガスを屋外に安全に排気するための排気管を設置する必要があります。そのためユーザーは、天井裏などに排気管の専用スペースの確保が求められます。また、一般的な超電導MRIシステムは、液体ヘリウムの取り扱いに注意を要するため、磁性体の吸着事故が発生した場合、専門のサービス員に復旧作業を依頼する必要があり、長いダウンタイムが発生します。これらの理由により、ヘリウムを使用しない超電導MRIシステムに対するニーズが高まっています。

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