富士フイルム、LED光源搭載内視鏡システム「ELUXEO(エルクセオ) 8000システム」を発売
発表日:2024年05月28日
画像処理エンジンを一新したフラッグシップモデル
LED光源搭載内視鏡システム「ELUXEO(エルクセオ) 8000システム」新発売
さらなる高画質化と新たな画像強調機能により、質の高い観察・診断・治療をサポート
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、LED光源搭載内視鏡システム「ELUXEO(エルクセオ)」シリーズの新ラインアップとして、「ELUXEO 8000システム」を、富士フイルムメディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川原 芳博)を通じて5月28日より発売します。「ELUXEO 8000システム」は、画像処理エンジンを一新し高画質を追求した、「ELUXEO」シリーズのフラッグシップモデルです。さらなる高画質化と新開発の画像強調機能で、より質の高い観察・診断・治療をサポートします。
軟性内視鏡は、がんの早期発見や低侵襲治療が可能で、観察・診断・治療などに広く用いられています。診断精度向上やスムーズな検査のため、より高画質な画像や、目的に応じて観察しやすい画像を提供することが求められています。
富士フイルムは、2020年に4色のLED照明の発光強度を高精度に制御し、さらに画像処理を組み合わせることで多彩な観察モードを提供するLED光源搭載内視鏡システム「ELUXEO 7000システム」(※1)を発売。粘膜表層の微細な血管や粘膜の微細な構造などを強調して表示する機能「BLI(Blue Light Imaging)」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI(Linked Color Imaging)」により、医師の内視鏡診療を支援しています。
今回発売する「ELUXEO 8000システム」は、画像処理エンジンを一新しさらなる高画質化を実現した、「ELUXEO」シリーズのフラッグシップモデルです。プロセッサー「EP-8000」とスコープで構成されており、上部消化管用汎用スコープ「EG-860R」(※2)をはじめとする新開発の800システムスコープに加えて、従来スコープ(※3)とも組み合わせて使用できます。従来の内視鏡システムのノイズ低減技術に、富士フイルムがX線画像診断システム・超音波画像診断装置で培ったノイズ低減技術を融合したノイズ低減技術「TNR(Triple Noise Reduction)」と、ダイナミックレンジ(※4)を拡張し、適切な調光制御でハレーションを抑制する技術「E-DRIP(Extended Dynamic Range Image Processing)」の二つの新技術を搭載。奥まで明るくシャープな画像を描出し、観察・診断・治療の質向上をサポートします。4K解像度の高画質画像をモニター出力することも可能です。また、新たに開発した画像強調機能「ACI(Amber-red Color Imaging)」を搭載しました。「ACI」は、血液の色の濃淡や微妙な色の違いを強調表示する機能で、出血時に医師の出血点の特定をサポートします。
富士フイルムは、今後も独自技術を生かし、さまざまな医療現場のニーズに応える幅広い製品・サービスの提供を通じて、さらなる診断の効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持・増進に貢献していきます。
※1 プロセッサー 販売名:プロセッサー VP-7000 届出番号:14B1X10022A0V014
光源装置 販売名:光源装置 BL-7000 認証番号 : 227AABZX00041000
スコープ 販売名:電子内視鏡 EG-760R 認証番号:227AABZX00053000
※2 販売名:電子内視鏡 EG-860R 認証番号:305AABZX00031000
※3 一部例外があります。
※4 画像をつぶれなく再現できる明暗の範囲。
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