広島、量産仕様に特化したガルバノスキャニング方式のレーザ溶着一体機「GalWeld typeM」を発売

広島、量産仕様に特化したガルバノスキャニング方式のレーザ溶着一体機「GalWeld typeM」を発売

発表日:2023年01月24日
量産仕様に特化したガルバノスキャニング方式のレーザ溶着一体機「GalWeld typeM」を発売
株式会社広島メカトロニクス事業部(本社:愛知県名古屋市、代表取締役専務:國枝秀明、以下広島)は、パナソニック インダストリー株式会社製レーザ加工機(型式:VL-W1A00)を搭載し、量産向け仕様に特化した一体機として、GalWeld typeMを2023年2月より販売します。
近年、機能性樹脂と呼ばれる特殊な樹脂の開発スピードが上がっており、強度や耐久性などの機械的特性、耐熱性などの熱的特性、絶縁性などの電気的特性において、優れた機能が付加され、金属の樹脂化ニーズが高まっています。
その機能性樹脂は、部品の軽量化や部品点数の削減を実現し、軽量化されることで省エネに貢献し、且つコストダウンが可能となり、より一層の樹脂化を加速させる一因となっています。
加工性に優れた樹脂部品の接合加工は従来、ねじ止め等の機械的接合や、接着剤やテープなどを用いた接着接合が一般的でしたが、金属からの置き換えで小型軽量化を目的とした樹脂化が進む昨今では、比較的、強度と気密性を得やすい溶融接合工法が用いられています。
その溶融接合工法の一つであるレーザ溶着接合は、局所加熱である為、熱ダメージが無く、接着剤やテープ等の異材を用いないことからリサイクル性も向上し、振動摩擦熱での溶着にみられるような、加工部品の振動によるダメージを与えないこと等メリットも多く、レーザ溶着工法は自動車業界や電機業界、医療業界を中心に導入が進んでいる接合工法の一つです。また、一般的に樹脂部品の接合加工を実現する為には、対象ワークに必要とされる強度や気密性の担保が必要となります。
樹脂それぞれの特性や部品形状に合わせた、レーザによる溶着条件の導き出しが特に肝要であり、その溶着条件は実験を通じて導き出すことが望ましく、株式会社広島では、その実験用途に特化した一体機であるGalWeld typeSを2020年から販売しています。
GalWeld typeS等を用いた実験を通じてレーザ溶着条件を導き出した後、その溶着条件を適用した量産に移行する際、条件をそのままスムーズに踏襲可能な量産機を望むユーザ要望が多く、量産現場が求める機能を搭載した新モデルを発売します。
【特徴】
・ガルバノ式高品質ファイバレーザ加工機を搭載
 パナソニック インダストリー株式会社製 VL-W1A00を搭載
・量産仕様に特化した機能性
 汎用的な機械安全を標準装備。
 本体は省サイズ設計で小型化を実現。限りある現場作業スペースを無駄に占有しません。
 ワーク在荷及び位置ずれを画像判定にて自動確認。
 精密な加圧力制御を実現するサーボ採用。
 レーザパワー、加圧力、沈み込み量を各種センサで検知し、ワーク品質を自工程保証。 ワークセット後は溶着完了まで全自動。
【仕様】
レーザ溶着機:最大出力100W
加工サイズ:200mm×200mm
適正(推奨)ワークサイズ:最大100㎜×100㎜×100㎜
レーザ波長:1,070nm
ビーム径:Φ0.7~2.0(可変)
接触式変位センサ:2本
レーザ遮光方式:ストロークシャッター
加圧方式:サーボプレス(エアーレス)
加圧範囲:100~1,500N
押さえ治具:t=10テンパックスガラス 専用設計の治具製作はオプション対応
荷重確認:ロードセル
装置サイズ:(W700mm × H1580mm × D1450mm)
消費電力:最大1.2kw(消費電流最大5.84A)
必要ユーティリティ:三相200V
【製品URL】
https://hiroshima-web.com/pickup04/
【出展情報】
会期:2023年1月25日(水)~1月27日(金)
場所:東京ビッグサイト
展示会名:オートモーティブワールド「第9回 自動車部品&加工EXPO」
パナソニック インダストリー株式会社ブース(出展ブースNo32-52)にて展示、初公開致します。
【お問合せ先】
株式会社広島 メカトロニクス事業部 技術営業課
TEL:052-629-0020
e-mail:info@hiroshima-web.com

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る