ルネサス、ジッタアッテネータ&クロックジェネレータ「FemtoClock 3」ファミリを発売

ルネサス、ジッタアッテネータ&クロックジェネレータ「FemtoClock 3」ファミリを発売

発表日:2024年04月18日
低消費電力で25fs RMSの超低ジッタ性能を実現するジッタアッテネータ&クロックジェネレータ「FemtoClock 3」ファミリを発売
〜データセンタや高速ネットワークアプリケーション向けに、タイミング製品ポートフォリオを拡充〜

ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼 CEO : 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、タイミング製品のポートフォリオを拡充し、データセンタや有線ネットワークアプリケーション、産業機器向けに、25fs(フェムト秒)RMSという超低ジッタの、ジッタアッテネータ(減衰器)&クロックジェネレータ「FemtoClock(TM) 3」ファミリを発売し、量産を開始しました。この新ファミリは、8出力および12出力をラインアップし、次世代の高速相互接続システム向けに、高性能で使いやすくコスト効率の高いクロックツリー設計を実現します。これにより、通信用のスイッチやルータ、データセンタのToRスイッチ、医療用画像機器、放送用AV機器などに適しています。

FemtoClock 3ファミリは、広く普及している48MHz〜73MHzの水晶振動子を使用して、112Gbp/s(ギガビット/秒)や次世代の224Gbp/sレートのSerDes設計のニーズに対応するために必要な、業界トップクラスの位相ノイズとジッタ性能を実現します。高度に集積化されており、最大4つの周波数ドメインを生成することがでます。また、PSRR(電源電圧変動除去比)の高い低ドロップアウトレギュレータ(LDO)を内蔵しているため、ボード設計の複雑さとコストを軽減します。

ルネサスのタイミング製品事業部、Vice PresidentのZaher Baidasは次のように述べています。「ルネサスは、数十年にわたる経験と特許取得済みの技術に裏打ちされたクラス最高のタイミングソリューションで業界をリードしています。FemtoClock 3は、超低ジッタの単一デバイスでさまざまなクロック機能や同期機能を提供し、プリント基板(PCB)設計の簡素化、実装面積の縮小、コストの削減を図ることができます。ルネサスはこれにより、タイミング製品のリーダーシップをさらに強固にしてまいります。」

UfiSpaceのCEO、Vincent Ho氏は次のようにコメントしています。「FemtoClock 3は、消費電力を低く抑え、PCB設計を簡素化して次世代スイッチ上の実装面積を縮小しながら、超低ジッタ性能を実現する唯一のタイミングソリューションです。私たちは、最先端の製品を迅速かつコスト効率よく提供するためのタイミングソリューションをルネサスに期待しています。」

■FemtoClock 3ファミリの主な特長

●次世代の112Gbps/224Gbps SerDesリファレンスクロック要件を上回る、業界トップクラスの25fs RMSジッタ性能
●単一デバイスから最大4つの周波数ドメインを生成可能
●ジッタ減衰、同期、クロック生成の機能を備えた8出力および12出力の製品ラインアップ
●1.8Vの単一電源で動作し、1.2Wの低消費電力
●不揮発性メモリを内蔵しているため、工場出荷時に追加コストなしでカスタマイズ可能●7x7mmの小型48ピンVFQFPNパッケージと9x9mmの64ピンVFQFPNパッケージ
●拡張同期イーサネットに関するITU-T勧告G.8262およびG.8262.1に準拠
●同期、ジッタ減衰、クロック生成という複数の動作モードを備えているため、クロックツリー全体を簡素化

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る