STマイクロ、第2世代STM32マイクロプロセッサを発表

STマイクロ、第2世代STM32マイクロプロセッサを発表

発表日:2024年03月18日
STマイクロエレクトロニクス、インテリジェント・エッジを強化し性能向上と産業レジリエンスをもたらす第2世代STM32マイクロプロセッサを発表
*2024年3月7日にジュネーブ(スイス)で発表されたプレスリリースの抄訳です。

・64bitコアとエッジAIアクセラレータを搭載した最新のSTM32MP2マイクロプロセッサ
・性能、セキュリティ、信頼性に優れた新製品
・STM32開発エコシステムを利用して迅速な開発とセキュア・プロビジョニングが可能

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE : STM、以下ST)は、第2世代のSTM32マイクロプロセッサ(MPU)「STM32MP2シリーズ」を発表しました。同製品は、産業アプリケーションに最適で、ファクトリ・オートメーション(FA)、スマート・ヘルスケア、スマート・ビルディング、スマート・インフラの発展に貢献します。

現在、さまざまなシーンでデジタル・トランスフォーメーションが進んでおり、生産性の向上や、より高度なヘルスケア、ビル / 生活インフラ / 交通インフラ全体にわたる安全性およびエネルギー管理の向上などが推進されています。このようなデジタル化を実現するためには、クラウド・コンピューティングやデータ分析、AI、IoTといった技術がきわめて重要です。STM32MP2マイクロプロセッサは、進化するデジタル世界を構築する次世代機器の実現に貢献します。産業用コントローラ、マシン・ビジョン・システム、スキャナ、ウェアラブル医療機器、データ・アグリゲータ、ネットワーク・ゲートウェイ、スマート家電、産業用 / 家庭用ロボットなど、幅広いアプリケーションに最適な製品です。

STマイクロエレクトロニクスの汎用マイクロプロセッサ事業部 ジェネラル・マネージャーであるStephane Henryは、次のようにコメントしています。「STのマイクロプロセッサは、より多くの処理負荷や高速応答、高効率化など、IoT機器に対して増加するニーズに対応します。STM32ファミリ内で最も強力なコアが搭載されたSTM32MP2マイクロプロセッサは、エッジAI機能に対応するとともに、開発を加速させるSTM32開発エコシステムによってサポートされています。これにより、きわめて強力な性能を提供します。」

STM32MP2マイクロプロセッサは、高いリアルタイム性が求められる高負荷処理や、AI推論、通信向けに設計されています。また、最先端のサイバー・セキュリティに対応し、最大10年間の連続動作が可能です。

STM32MP2マイクロプロセッサには、Arm(R) TrustZone(R)アーキテクチャと連携するST独自のセキュア・ハードウェア、耐タンパ制御、ファームウェア保護、セキュア・プロビジョニングなど、最先端のセキュリティ機能が搭載されており、機密データや暗号鍵を保護します。IoT機器およびコンプライアンスに関する主要なセキュリティ評価標準であるSESIPレベル3認証の取得を進めており、世界の主要地域において今後想定されるサイバー保護要件の厳格化に対応可能となる見込みです。これには、米国のCyberTrustマークや、2025年に義務化が予定されているEUの無線機器指令の規定などが含まれています。

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